X線検査

X線検査とは

X線検査は、⼿軽で体への負担が⽐較的少なく、いくつかの病気が疑われるときに、その原因を調べるために⽤いられます。体にX線を照射すると、体にX線が通過した部分は⿊く写り、通過しない部分は⽩く写ります。
専⾨医の読影で病気の有無を診断します。
代表的な検査としては、胸部X線検査、胃部X線バリウム検査などがあります。

医療機器

検査の種類

胃部X線バリウム検査

⼈間ドックや健診で広く⾏われている撮影法は、⼆重造影と呼ばれる⽅法で、⽇本で開発されました。この技術により⽇本は数多くの早期がんを発⾒し、胃がんの分野で世界をリードするようになりました。胃X線検査を理解し正しく受ければ胃がんを早期に発⾒することが可能です。
⼆重造影法とは、炭酸ガスで胃を膨らませて粘膜を広げ、広げた粘膜にバリウムを薄く付着させて、胃粘膜の凹凸を写し出す検査です。

胃二重造影像

胃部X線バリウム検査のながれ

1.

胃を膨らませるため発泡剤と呼ばれる炭酸顆粒を少量⼝に含み、⽔またはバリウムを飲みます。
胃の中の皺を伸ばして細かいところまで⾒えるようにするためです。この発泡剤を飲むとゲップをしたくなりますが我慢してください。

2.

バリウムを150ml飲みます。これは、胃の形や病変を写し出すために必要なものです。

3.

撮影機械の台の上で右に回転を数回程度実施してもらいます。
これは、細かく・はっきりと胃の形や病変を⾒るためには、飲んだバリウムを胃の粘膜表⾯にまんべんなく付着させるためです。

4.

バリウムが胃の粘膜に付着し、粘膜模様が細かく⾒えたら撮影に⼊ります。
胃全域を撮影するためには、前、後、横、斜め、それぞれの⽅向から撮影する必要があります。
このため、技師の指⽰に従い、いろいろな⽅向に動いてもらいます。また、台が逆さまになったり、お腹を機械で押さえたりして撮影します。苦しかったり、痛かったりしたら、必ず声を掛けてください。

5.

検査は、10分程度で終了します。検査後は、便が固まらないように下剤を服⽤します。服⽤後も⽔分・固形物をこまめに多く摂ってください。

胃部X線バリウム検査

胸部・腹部X線検査

胸部・腹部X線検査は、咳や痰が出る、胸が痛い、息苦しい、腹痛などの症状があるときに⾏われる検査です。X線検査の中で最も簡単な検査⽅法で、肺炎や腸閉塞などの胸やお腹の病気について、様々な情報を得ることができます。

医療機器

胸部・腹部X線検査のながれ

1.

正⾯撮影では、胸側を撮影装置につけて、背中側からX線を照射します。⼤きく息を吸い、しっかり⽌めたところで撮影します。

2.

次に、必要に応じて体の向きを変えて撮影します。

胸部X線検査

乳がん検査

国立がん研究センターによると、2017年の乳がん罹患数は9万人を超え、女性の部位別がん罹患数第1位です。死亡数は2018年統計で第5位ですが、年齢別で見ると25~64歳では第1位となります。

近年、若年層での乳がん罹患数及び50歳以上の死亡者数が増加傾向にあり、重大な問題となっています。
一方、乳がん検診の受診率は、近年上がってきていますが、2019年の報告では49.4%と諸外国に比べて低い数値です。
初期に発見、適切な治療を行うことによる5年生存率は92.3%とされ、早期発見、治療が重要です。
(国立がん研究センター:全国がん罹患モニタリング集計2009~2011年生存率報告)

当協会では「乳がん検診」を受診される方から「乳房超⾳波とマンモグラフィー、どちらの検査が良いですか?」とご質問をいただくことがあります。
⼀般的に乳腺は加齢とともに減少し乳腺濃度が低下することから、年齢が⾼いほど⾼濃度乳腺の割合は低くなります。閉経前の40歳未満では⾼濃度乳腺の割合が多く、40歳以上でも授乳経験がない⽅や⼥性ホルモン補充療法を受けている⽅は⾼濃度乳腺になりやすい傾向にあります。
受診のご参考案としましては、40歳未満の⽅は乳房超⾳波検査、40歳以上の⽅はマンモグラフィー検査が一つの⽬安となります。 ただし卵巣がんの⾎縁者のある⽅や⾼濃度乳腺の⽅は年齢にかかわらず、両検査を併⽤することをおすすめします。

乳がん検査

乳房超⾳波とマンモグラフィーは、検査としての優劣があるわけではございません。
乳がん検出の⽅法が異なるため、両検査を組み合わせることにより病変の発⾒率は⾼くなります。
両検査を同時に実施、または受診ごとに交互に検査されるのも⽅法の⼀つです。

マンモグラフィー検査とは

〇乳房にX線を当てる検査です。
〇乳房を板で挟んで薄く伸ばして撮影します。
⼈によっては痛みを伴う場合があります。
(排卵から⽣理直前を避け、リラックスして受けると痛みが軽減する可能性があります)

〇⼩さな⽯灰化を⾒つけられます。
(乳腺内の⽯灰化のすべてが、がんによるものではありません)

〇年齢や乳腺量の個⼈差によりしこりの判別が難しい場合があります(図参照)。
⾼濃度乳腺では乳房全体が⽩いため、⽩く写るしこりが⾒えにくくなることがあります。

検査を受けられない方

※妊娠中やその可能性がある場合。
※安全⾯から豊胸術後、胸部に医療器具(ペースメーカーなど)の埋め込み術後の⽅。
※検査の精度が低下するため、授乳中及び断乳後6か月以内の⽅。

マンモグラフィー検査の画像
乳房超⾳波(エコー)検査については
こちらをご覧ください

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※『茅場町』駅の2・5・6番出⼝が便利です。

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