がんについて

 日本人の三大死因は、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」です。このうち「がん」による死亡率がもっとも高く、日本人の3割が「がん」で死亡しています。ほとんどの「がん」は高齢者ほど頻度が高く、「加齢現象」が「がん」を引き起こす大きな要因と考えられます。

日本は、世界トップクラスの平均寿命をほこる長寿国ですので、今後も「がん」を患う方や「がん」で亡くなる方は、増加する一方と予測されています。最近の研究から「がん」の原因について、いくつかの有用な知見が得られていますので簡単に紹介します。

1)遺伝子異常と「がん」

 「がん」とは、人間の細胞内の遺伝子異常によって引き起こされる病気です。「がん」の発生にかかわる遺伝子は、「がん遺伝子」と「がん抑制遺伝子」に大別されます。「がん遺伝子」は、発がんを促進させる遺伝子です。消化器がんにおける「k ras遺伝子」、乳がんにおける「ErbB2遺伝子」、白血病・リンパ腫遺伝子「c-myc遺伝子」などが発見されています。

一方、「がん抑制遺伝子」は、発がんにブレーキをかける遺伝子です。これには「p53遺伝子」、「APC遺伝子」、「PTEN遺伝子」などがあげれます。「がん遺伝子」「がん抑制遺伝子」の研究は現在も盛んに続けられていますが、広く一般病院で臨床応用されるには、まだ多くの時間が必要です。

2)感染症と「がん」

 いくつかのウィルスや細菌の感染が、「がん」にかかわる遺伝子異常を引き起こす原因となることが分かっています。「H. pylori(ピロリ菌)」と胃がん、「B・C型肝炎ウィルス」と肝臓がん、「HPV(パピローマウィルス)」と子宮がん、「HTLV-1ウィルス」と白血病などです。これらは、感染を予防することで「がん」の発症を防ぐ事が出来ます。「B型肝炎ウィルス」や「HPV(パピローマウィルス)」ではワクチンが開発されています。

3)その他

 この他に「発がん」と関係する要因として、「喫煙」と肺がん・食道がん、「飲酒」と食道がん、「肥満・糖尿病」と大腸がん・閉経後乳がん、「アスベスト曝露」と胸膜中皮腫などがあります。

 「がん」に関する研究や診断・治療法の開発は目覚ましい進歩を遂げています。しかし「がん」は今でも難易度の高い診断や治療を要する病気であることに変わりありません。現代においても「早期発見・早期治療」は、最も効果的な「がん対策」の一つです。

参考文献

  • 厚生統計協会編 国民衛生の動向 2010/2011
  • がん研究振興財団編 がんの統計 2010
  • 日本医師会編 がん診療 update

 

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