ピロリ除菌治療について

ピロリ菌とは
 胃がん発生と関係が深い慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃ポリープなどの原因となる細菌です。幼児期に感染して、駆除しない限り、人の胃粘膜表面に長く生息しています(図は、ピロリ菌の電子顕微鏡写真です。)。日本人の半数は感染しており、高齢者では80%近い感染率といわれてきました。しかし、最近では表に示すように感染率は低下してきています。

ピロリ除菌治療
 ピロリ菌を除菌すると、胃・十二指腸潰瘍が治癒し、胃ポリープが縮小・消失するだけでなく、その後の胃がん発生の可能性(胃がんリスク)を約半分に減らすことができるといわれています。そこで、平成25年からは事前の内視鏡検査で慢性胃炎と診断されたピロリ菌感染者は保険により除菌治療が受けられるようになりました。他院でピロリ菌・内視鏡検査を受けた方は、受診時に検査結果資料の確認ができるようにご準備ください。

除菌治療の方法
 治療のためには強く胃酸を抑える薬を1種類、そして抗生物質2種類の合計3種類の薬を朝夕2回、7日間服用します。保険診療では、使用する薬剤が決められていて、2回まで除菌治療が可能です。
 
最初(一次除菌)は、安全性が高いアモキシシリンとクラリスロマイシンという抗生物質を使います。抗生物質抵抗性のピロリ菌には効果が乏しいので、1回目の治療の成功率は全国的に70%台でした。しかし、平成272月に非常に強く胃酸を抑える薬(タケキャブ®が発売され、今後は90%以上の成功率が期待されています。
 
一次除菌に失敗したら、クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更して再治療をします。

附属茅場町クリニックの平成30年の除菌治療成績

除菌治療数のうちの成功者数 成功率
一次除菌 除菌成否判定した 135人中126人 93.3%
二次除菌* 77人中 73人 94.8%
三次除菌*(自費診療:下記参照) 19人中 15人 78.9%

二次除菌、三次除菌は症例数の関係で平成28~30年度の集計成績です。
三次除菌については、同じ処方内容での除菌治療を東京HP研究会で集計した成績では124人中115人に成功しており、除菌成功率は92.7%でした(第23回日本ヘリコバクター学会発表2017年)


附属茅場町クリニックではピロリ外来を開設しています
 
平成268月から火曜、水曜、木曜午後にピロリ外来(完全予約制)を開設しています。
 
ピロリ除菌治療に特に詳しい榊 信廣医師(前日本ヘリコバクター学会・社会保険担当理事)が診療にあたり、2回除菌治療に失敗した後の三次除菌などの自費による除菌治療、そしてペニシリンなどの抗生物質にアレルギーがある人の除菌治療など、様々な条件での特別な除菌治療の相談を受けております。
 
なお、保険診療による通常の除菌治療は附属茅場町クリニックの一般外来でいつでも相談に応じています。

各種検診のご予約と受付時間のご案内


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外来・検査予約電話番号
03-3668-6800

人間ドック・健康診断予約電話番号
03-3668-6806